採用広報にマーケティング視点を持ち込む
――求人広告を打っても人が来ない、本当の理由とは?「全部やったけど、成果ゼロ」──それ、よくある話です
- 求人広告に出稿した
- 人材紹介会社に頼んだ
- 求人票も時間をかけて書いた
- ホームページに採用ページも設置した
それでも「まったく反応がない」「応募が来ない」「ミスマッチばかり」。
そんな企業が今、日本中に溢れています。 でも、それは当然です。
なぜなら、どこの会社も、同じことをやっているからです。
人事部の努力では、もう限界
いまの採用市場は、もはや人事や採用部門の知恵と努力”だけでは勝てない時代です。
どれだけ一生懸命に求人票を工夫しても、どれだけ熱意を持って面接しても、「そもそも母集団が集まらない」ことには、始まりません。 多くの人事担当者が「がんばっているのに報われない」状況に陥っています。
これは個人の力量の問題ではなく、戦い方そのものが時代に合っていないからです。
採用は、完全に「マーケティング」なのに
私たちディーセントコーハは、これまで一般消費財や企業ブランディングのマーケティング支援を多数手がけてきました。
その視点から見ると、採用活動も完全にマーケティングです。 でも、多くの企業では、採用を「マーケティング」として捉えられていない。
むしろ、
- 媒体に出すことが目的化していたり
- 紹介会社に頼むことが“施策”と思われていたり
- 求人票を書けば何かが変わると思っていたり
といった、「施策ドリブン」「媒体依存」のプロダクトアウト型の発想が蔓延しています。 これは、かつてテレビCMを打てば商品が売れた時代の“旧来型マーケ”とまったく同じ構図です。
買い手(=求職者)の“心”を動かす視点が抜けている
本来、採用もマーケティングである以上、「誰に向けて」「何をどう伝えるか」を設計しなければなりません。
- どんな人に来てほしいのか?
- その人は、どんな情報に心を動かされるのか?
- 何を不安に感じ、何に共感するのか?
- どのタイミングで、どの導線で、どんな言葉が響くのか?
これらを考えずに、ただ求人媒体に“載せるだけ”では、響くはずがありません。
では、どうすればいいのか?
私たちが支援でまず行うのは、採用の「マーケ設計図」を描くことです。
- ペルソナ(採用ターゲット像)の明確化
- 動線設計(どこで・何を・どう届けるか)
- コンテンツの再構築
- 検索と共感の導線づくり
- インターシップから面接、内定フォローまでの全社組織活動
こうした一連のプロセスを経て、ようやく選ばれる会社としての土台ができるのです。
採用も、マーケも、共通して大切なのは「相手視点」
最終的に成果を出す企業は、例外なく「相手(=応募者)の気持ち」に向き合っています。
- 「自分たちはこういう会社だから」ではなく、
- 「相手が何を求めているか」に合わせて、語り方を変えていく。
採用難の時代だからこそ、想いを伝えるだけでは足りない”のです。
伝わるための「仕掛け」と「導線」をつくる。それが、マーケティングの視点です。